最寄り駅にマンションができるというので
はじめてモデルルームを見に行きました。

ニトリやIKEAの売り場でも興奮するタイプなので
モデルルームとなるとさらにテンションが上がります。

ひと部屋ひと部屋、ドアを開ける度に
「おおおおお...！」と声がもれてしまいました。

高めの天井、ツヤツヤのフローリング、
ピカピカのキッチンに広いバスルーム、
そしてあこがれのウォークインクロゼット。

ステキ！欲しい！住みたい！！と
ワクワクしているところへ、構造やこだわりの仕様など
物件の魅力について説明され
気持ちがどんどん高揚してきます。

図面をめくりながら好きな間取りを選び
日当りはどうかしら？何階にする？と
和やかに部屋を選んだところまではよかったのです。

が、実際の支払いの話になるやいなや、営業マンに
「...ご両親の援助は受けられませんか？」と言われ
頭金がまったく足りていないことに気づきました。
選んだ部屋も、軽く予算を超えています。

しかも、この物件は非常に人気が高いので
気に入ったのならとにかく急いだ方がいいとせかされ
明日両親に購入の相談をし、あさって申し込みをするよう
すすめられました。

初めての見学で、翌日に決断なんて
何を言ってるんだろう、この人は...と思い
「話が急すぎるので、仮に両親に相談をしても
そんなに焦って決めるなと反対されるのでは...」と言うと
「それは、お客さま次第ではないでしょうか。」と
強い口調でぐいぐい説教されてしまいました。

夫と営業マンとで「考える時間をくれ」「とにかく急げ」の
押し問答が続き、私はだんだんどうでもよくなってきて
「もう帰りたい」とそっと夫に告げました。

予定より2時間過ぎたところでやっと商談が終わり
パンフレットをもらって帰りました。

こんなにもぐったり気疲れしたのはひさしぶりです。
もちろん申し込みはしませんでした。

なにはともあれ、本気でお金を貯めようと思いました。